一人当たりGDPの意味とは?GDPランキングと比較すると見える違い

クルーザーが並ぶモナコ公国の港 経済

国ごとのGDPランキングは毎年話題になりますが、それと同じくらい重要な指標が一人あたりのGDPです。国全体のGDPだけでなく、一人あたりのGDPを見ることで、よりその国の経済状況がわかります。国民一人ひとりの生活にとっては、一人ひとりGDPの方が重要かもしれません。

GDPの意味とは?なぜ重要視されるのか

一人あたりGDPの意味とランキング

右肩上がりのグラフ

一人あたりGDPとは

GDPは国の規模、人口による影響を受けます。そこで、GDPを人口で割った一人当たりGDPが用いられます。一人当たりのGDPを調べることで、一人当たりの所得がわかり、その国の生活水準がわかります。

一人当たりGDP = GDP ÷ 人口

GDPは、総所得でもあります。したがって、一人当たりGDPは平均的な国民の年間所得を表しています。GDPが多くても、一人当たりGDPが低ければ豊かだとは言えません。反対に、一人当たりGDPは高いものの、人口が多くないためにGDPは低い国もあります。国の経済状況をみるときには、GDPと一人当たりGDPの両方を調べることによって、より正確な判断ができます。

実質GDPと一人当たりGDPの比較

一人当たりGDPの定義がわかったところで、GDPランキングと一人当たりGDP一人当たりGDPランキングを比べてみましょう。なお、このランキングは国連加盟国に限り、地域などは除外しています。

名目GDPと実質GDPの違い

2013年の実質GDPランキングトップ20

GDPランキングはニュースや新聞などでよく目にするものです。日本が中国に抜かれたときは話題になりました。現在はさらにその差は広がっており、いずれ中国はアメリカを抜いて世界一位になると予想されています。実質GDPランキングのグラフからは、アメリカの桁違いのGDPと、決して先進国ではないものの、人口の多さでランクインしているインドなどが目立ちます。

2013年の一人あたりGDPランキングトップ20

一方で、一人当たりGDPトップ20カ国のランキングをみるとGDPランキングとは顔ぶれが異なることがわかります。日本はランク外でしたが、42423ドルで28位です。つまり、日本国民の平均年収はおよそ424万円(1ドル100円換算)ということです。また、世界平均は10563ドルです。主な国の一人あたりGDPは以下の通りです。

順位 一人あたりGDP
ドイツ 21位 45091ドル
アラブ首長国連邦 22位 43048ドル
イギリス 23位 42423ドル
フランス 24位 42338ドル
日本 28位 42423ドル
イタリア 31位 35243ドル
韓国 34位 26481ドル
ロシア 55位 14679ドル
南アフリカ 88位 6936ドル
中国 90位 6626ドル
インド 151位 1547ドル
北朝鮮 182位 621ドル
ソマリア 最下位 133ドル

最下位はソマリアでわずか133ドルです。アメリカの1日分にも満たない額です(アメリカの一人当たりGDP÷365日=143ドル/日)。また、ほとんどの上位国がヨーロッパであることも特徴です。一人当たりGDPでみると、GDP世界第2位の中国や同8位のインドの順位が低いことがわかります。両国の人口はともに10億を超えるため、国全体のGDPは大きくても一人当たりでは少なくなります。

日本の一人当たりの所得は、ロシアの約3倍、中国の約6倍、インドの約27倍となっています。一方、一人当たりGDP上位6カ国のモナコ、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、ノルウェー、カタール、スイスは日本の2倍以上の一人当たり所得があります。

まとめ

一人あたりGDPの意味、実質GDPと一人あたりGDPのランキングを比較してみると、国の経済の規模と国民一人ひとりの生活水準は必ずしも一致しないことがわかりました。日本はアジアトップの経済大国ですが、一人あたりGDPではそうではありません。GDPの成長を考えるとき、一人あたりGDPも増えるようにしていけば国民一人ひとりの生活が豊かになることでしょう。

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