名目GDPと実質GDPの違い

GDP 経済

GDPには名目GDPと実質GDPの2つがあります。一口にGDPといった場合、どちらを指すのでしょうか。また、名目GDPと実質GDPとはどういった違いがあるのでしょうか。

GDPの意味とは?なぜ重要視されるのか

名目GDPと実質GDPの違いと意味

経済指標を表したグラフのイメージ

名目GDPと実質GDP

まず、GDPの定義を思い出してください。GDPとは、ある一定の期間の財・サービスの市場価値を測定したものです。

簡単な例で考えてみます。例えば、2010年にはリンゴの価格は1個100円だったとします。しかし翌年の2011年には不作で1個200円に値上がりしました。リンゴを毎年3個買うとして、2010年のGDPは300円、2011年は600円です。GDPは2倍になりました。

これが名目GDPです。名目GDPはその期間の価格で評価した財・サービスの生産です。しかし、これでは生産は変化していないのに、価格が変化したことによりGDPが倍増しています。このような価格の変化の影響を受けないようにするために用いられるのが、実質GDPです。

実質GDPを測定するにはある年を基準年とします。そして、基準年の価格を用いて測定したい年の計算を行います。

先ほどの例を使い、2010年を基準年とします。すると、2011年の実質GDPは300円となります(リンゴ1個100円×3個=300円)。実質GDPでみると、変化は0です。

これらのことから、実質GDPは財・サービスの生産の変化を測定することができるとわかります。実質GDPは経済の生産する能力、つまり国民の需要を満たす能力を表しています。名目GDPよりも実質GDPのほうがより本質を捉えていると考えられているため、通常GDPという場合には、実質GDPが用いられています。ニュースなどで報じられるGDP成長率に使われているのは、実質GDPです。

名目GDP(nominal GDP)

その期の価格で評価した財・サービスの生産。

名目GDPは、価格の変動を反映します。物価が二倍になれば、名目GDPも二倍になりますが、普通、このことによってGDPが二倍に成長したとは解釈しません。

実質GDP(real GDP)

一定価格で評価した財・サービスの生産。

通常用いられるのはこちらの実質GDPです。価格の変動による影響を排除することで、生産量の変化のみを反映することができます。したがって実質GDPは、財・サービスを生産する能力であるといえます。

2013年の実質GDPトップ20のグラフ

上のグラフはGDPの上位20カ国です。これらの国は、財・サービスを生産する能力が高い国だということです。中でも、アメリカの生産量・生産力の高さが際立っています。

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